Category [俳句 ] 記事一覧

如月の句綴り

2/1   寒灸の火を点じよと呼ばれたり2/2   寒柝や書に栞して一日閉づ2/3   底なしの峡の真闇や鬼やらひ2/4   立春大吉ひかりざざめく水ほとり2/5   行き場なき畔火の終の猛りかな2/6   惜別の傘の重さや牡丹雪2/7   春の田へ鍬の一打を父若し2/8   初音してあけゆく郷の目覚めかな2/9   紅梅や逢はぬと決めし人をふと2/10  ゆさばりにちぢとみだれてゆくこゝろ   ...

睦月の句綴り

1/1   天地にあはひなるもの初明り1/2   笛太鼓獅子の乱舞をせかせけり1/3   年玉や里の子の目のらんらんと1/4   繭玉にふれんとややの手のをどる1/5   風花や湯上げの鷄の羽根毟る1/6   夜気せまる辻の易占達磨市1/7   かりそめの火とて雄々しや出初式1/8   鳥総松三和土に月の影射せり1/9   成人の日や子のなきを妻が謂ふ1/10  初場所や四股名の富士を語尾ながく1...

十二月の句綴り

12/1  刻はやき温室といふ異空間12/2  風邪に倦む妻の声音を案じをり12/3  海鼠腸や海女の啖呵の心地よく12/4  ふるさとや父の遺品のちやんちやんこ12/5  けふもまた嶺をかくせりうつた姫12/6  浅漬や白磁は彩に逆らはず12/7  人殺す一語一句や寒北斗12/8  みそさざい人なき里にきて鳴けり12/9  猟銃音ひとつ消えゆく命ひとつ12/10 沖島の影をあらはに雪起し12/1...

十一月の句綴り

11/1  鶏鳴に目覚むふるさと秋の霜11/2  ことさらに赤き入日や末の秋11/3  デジャビュのごとく花野の道ありぬ11/4  指笛の谺する里牧閉す11/5  豆柿を啄む鳥のなかりけり11/6  風のなき夜をほろほろと芒散る11/7  銃眼の肌(はだえ)てらてら冬来る11/8  嫁がざる叔母や小菊を慈しむ11/9  帰路を急く夜の靴音冬めけり11/10 磊落な神のまぐはひ冬星座11/11 練炭...

十月の句綴り

10/1  朱鷺よ朱鷺よ色なき泥を啄める10/2  暮れるだけ暮れてほのかな秋葵10/3  小仏のありしあたりか初紅葉10/4  裏木戸の虫の闇へとつづきをり10/5  秋茄子や母御嫁御の恙なく10/6  規律あるごと藁塚の整列す10/7  火山灰(よな)の降る國や模糊たる秋灯10/8  川魚を盥に移す寒露かな10/9  笑栗のこぼす夜雨のしづくかな10/10 ほろほろと錆びゆく萩を刈りにけり10...

九月の句綴り

9/1   稲の香を纏うて父の帰り来る9/2   西海の陽のたらたらと青瓢(あおふくべ)9/3   地芝居の佳境に猫の乱入す9/4   また巡り来し一葉の夕べかな9/5   膝折りて息を殺して鉦叩9/6   鼠尾草(みそはぎ)や平氏の裔の墓ひそか9/7   任侠の映画看板秋湿り9/8   道なりに水の流るる白露かな9/9   日の射せば日の一筋や秋の湖9/10  手まねくは異国の嫁御葡萄園9/11...

八月の句綴り

8/1   真昼間の人なき里や田水沸く8/2   優曇華の野に踏み出すを躊躇へり8/3   サーファーをもろとも波のふつと消ゆ8/4   途絶えたる風のたよりや韮の花8/5   破戒僧のごとく極暑へ墜ちゆけり8/6   八月六日地を這ふ蟻の一途なる8/7   まどかなる馬の眼差し秋に入る8/8   妻留守の夜のはじかみを噛みてをり8/9   八月九日海平らかに日をかへす8/10  鰯網みすゞは海の...

七月の句綴り

7/1   群生といへるさびしさ水芭蕉7/2   バラックの屋根しらしらとさみだるる7/3   母の忌の氷雨にけぶるなぞへ畑7/4   岩燕ときには鄙の軒に鳴く7/5   沈みゆく日のけだるさや百合の花7/6   一点の序章に吐息夕蛍7/7   雀蛾(ほうじゃく)の舌のささやく小暑かな7/8   手をとめて在の謂れを草取女7/9   箒木の影箒木でありにけり7/10  夕日濃くにほふ旅路や野萱草7...

六月の句綴り

6/1   透きとほる宇陀の水音九輪草6/2   沢蟹を掴みて笑顔見せし子よ6/3   土佐沖の潮黒々鰹船6/4   子燕の一羽遅れて嘴ひらく6/5   野を統べる芒種の雨となりにけり6/6   田植女の夜はみどり児を抱きねむる6/7   蝦蟇朝な夕なを泰然と6/8   野仏の供花の一輪梅雨の闇6/9   海猫の鳴くや荒びゆく浦の里6/10  軽鳧の子の蓮の浮葉をゆりかごに6/11  遠き日の夢の...

五月の句綴り

5/1   巫女のふとふりむく春の名残かな5/2   鯛網を曳くや響灘(ひびき)の潮ごと5/3   三猿のうつろ憲法記念の日5/4   少年のかくす傷跡修司の忌5/5   ヴィオロンの弓しなやかに夏来る5/6   蟭螟(しょうめい)やかぼそきこゑを常夜より       *蟭螟=想像上の極小な虫5/7   華やぎのなくも群れ咲く踊子草5/8   姫鱒のひらりと森をひるがへす5/9   風纏ふごとかろ...

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