Category [俳句 ] 記事一覧

葉月の句綴り

8/1   両の手を岨の肌(はだえ)へ岩清水8/2   子等の手が冷し西瓜へ突撃す8/3   神泉(じんせん)の風をいだくや薄衣8/4   樹にもたれをれば樹のこゑ晩夏光8/5   夕凪の浦や小舟のすべり出づ8/6   捨舟の底に垢水夏果つる8/7   身ほとりになじむあれこれ秋立てり8/8   雨余いよよ湧くがごとくにあきつ舞ふ8/9   六日九日踏まれし草の立ち上がる8/10  葬送の鉦をそび...

文月の句綴り

7/1   夜盗虫無辺世界の闇を食む7/2   しらしらと白き船ゆく白夜かな7/3   夏の日の水車ざんぶと濡れてをり7/4   乳房(ちちふさ)の晒布きりりと神輿舁く7/5   知恵の輪の知恵からからと青葉木菟7/6   嫋やかに大海わけて海鷂魚の鰭7/7   御仏の涼しく薄目したまへり7/8   避難所にすすり泣く子や水禍の夜7/9   掛香やセピア色なる妓の写真7/10  古文書の頁を風が昼...

水無月の句綴り

6/1   陶枕に覚めて山河の墨絵めく6/2   昼月のただ麗郎と鵤(いかる)鳴く6/3   寝冷え子の夢か手足の躍りだす6/4   人絶えし刻へ投網を渡守6/5   そよと吹く風のゆかしき芒種かな6/6   まくなぎに好かれ無数の目に射られ6/7   産土の神の聲なる田植唄6/8   出目金や泪の数を計りかね6/9   初鮎や瀬音ゆたかな峡の里6/10  甲州の空をもろとも袋掛6/11  なげ棄...

皐月の句綴り

5/1   馬刀貝の尻か頭かひよいと出づ5/2   種蒔のただ粛々と歩みをり5/3   乳房(ちちぶさ)を突きて仔馬の乳こぼす5/4   きらめきを放つ水音春の果5/5   木々のみな雄々し名を持ち夏来る5/6   薄暑光小犬に妊婦ひかれゆく5/7   若夏の蝶や愛視を惜しみなく5/8   滝壺や月下に虹を育てしむ5/9   黒潮の黒なる色や初鰹5/10  青葉若葉少女を森の妖精に5/11  北國...

卯月の句綴り

4/1   臍曲げて黙りゐる子やつくづくし4/2   思慮ふかき鷹のまなこゐ凍返る4/3   あな嬉し田楽の香も郷の香も4/4   清明やひよめきの弥かろやかに4/5   巫女舞の顎(あぎと)美し花明り4/6   寄り添うて影をひとつに花の冷え4/7   微睡みにそそぐ鳥語や養花天4/8   青柳や汝は天帝のなすままに4/9   草を摘む少女よ穢れなき空よ4/10  目瞑りて駱駝は何を霾ぐもり4/...

弥生の句綴り

3/1   耕人の土につぶやくごとくせり3/2   春愉し枯木に雲のおよぶさへ3/3   いとやはき雨にけぶるや雛の灯3/4   山ふかき郷が自慢や蕨餅3/5   啓蟄の足裏なにやらむず痒し3/6   蟇穴を出づるや地軸傾けて3/7   巣乙鳥の月下に羽をたたみをり3/8   友よ師よ昔日へとぶ春堤3/9   凧糸の端(は)を弟に持たせやる3/10  かかる世の末を見むとて蝶生る3/11  錆ふか...

如月の句綴り

2/1   寒灸の火を点じよと呼ばれたり2/2   寒柝や書に栞して一日閉づ2/3   底なしの峡の真闇や鬼やらひ2/4   立春大吉ひかりざざめく水ほとり2/5   行き場なき畔火の終の猛りかな2/6   惜別の傘の重さや牡丹雪2/7   春の田へ鍬の一打を父若し2/8   初音してあけゆく郷の目覚めかな2/9   紅梅や逢はぬと決めし人をふと2/10  ゆさばりにちぢとみだれてゆくこゝろ   ...

睦月の句綴り

1/1   天地にあはひなるもの初明り1/2   笛太鼓獅子の乱舞をせかせけり1/3   年玉や里の子の目のらんらんと1/4   繭玉にふれんとややの手のをどる1/5   風花や湯上げの鷄の羽根毟る1/6   夜気せまる辻の易占達磨市1/7   かりそめの火とて雄々しや出初式1/8   鳥総松三和土に月の影射せり1/9   成人の日や子のなきを妻が謂ふ1/10  初場所や四股名の富士を語尾ながく1...

十二月の句綴り

12/1  刻はやき温室といふ異空間12/2  風邪に倦む妻の声音を案じをり12/3  海鼠腸や海女の啖呵の心地よく12/4  ふるさとや父の遺品のちやんちやんこ12/5  けふもまた嶺をかくせりうつた姫12/6  浅漬や白磁は彩に逆らはず12/7  人殺す一語一句や寒北斗12/8  みそさざい人なき里にきて鳴けり12/9  猟銃音ひとつ消えゆく命ひとつ12/10 沖島の影をあらはに雪起し12/1...

十一月の句綴り

11/1  鶏鳴に目覚むふるさと秋の霜11/2  ことさらに赤き入日や末の秋11/3  デジャビュのごとく花野の道ありぬ11/4  指笛の谺する里牧閉す11/5  豆柿を啄む鳥のなかりけり11/6  風のなき夜をほろほろと芒散る11/7  銃眼の肌(はだえ)てらてら冬来る11/8  嫁がざる叔母や小菊を慈しむ11/9  帰路を急く夜の靴音冬めけり11/10 磊落な神のまぐはひ冬星座11/11 練炭...

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