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二月の句綴り

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2/1   湯気立てて美しきのんどを濡らしをり

2/2   梅といふ形に梅の咲き初むる

2/3   よせ返す護摩の焔(ほむら)や節分会

2/4   水鳥の羽音ゆたかに春立てり

2/5   春寒や胸あらはなる乙女像

2/6   強東風や愚かに人の歩みゆく

2/7   有明の夕日もろとも白魚網

2/8   脚弱の妻に合はす歩遍路杖

2/9   たかぶれる火をなだめつつ畦を焼く

2/10  帰心なほ三椏の芽のふつふつと

2/11  味噌玉に風きりきりと木地の里

2/12  ぎこちなく終る一日や田螺鳴く

2/13  先づは香をしかして苦味焼栄螺

2/14  相聞をかはす三山薄霞

2/15  魚は氷に上りて月のしんしんと

2/16  潮騒のとどくや馬刀貝(まて)の穴ふかく

2/17  春菊を摘みし手の香や夜もなほ

2/18  児のよれば児にふれなんと枝垂梅

2/19  糸舐めてさぐる雨水の針の穴

2/20  峨眉ぬらす雪の一片多喜二の忌

2/21  川筋の灯の点々と獺祭

2/22  春の鵙ときにせつなきこゑあげて

2/23  沈みゆく日ののつたりと浅蜊汁

2/24  春の夜や父ともなれず母ともなれず

2/25  万葉の杜にねむるや孕鹿

2/26  潮焼けの掌のわらわらと白子干す

2/27  遠き日の記憶さだかに蓬萌ゆ

2/28  やはやはとわが身ながれむ春の闇

2/29  槌音も瀬音も凛と二月逝く







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