Entries

十一月の句綴り

20161130.jpg


11/1  鶏鳴に目覚むふるさと秋の霜

11/2  ことさらに赤き入日や末の秋

11/3  デジャビュのごとく花野の道ありぬ

11/4  指笛の谺する里牧閉す

11/5  豆柿を啄む鳥のなかりけり

11/6  風のなき夜をほろほろと芒散る

11/7  銃眼の肌(はだえ)てらてら冬来る

11/8  嫁がざる叔母や小菊を慈しむ

11/9  帰路を急く夜の靴音冬めけり

11/10 磊落な神のまぐはひ冬星座

11/11 練炭の灰に汚れし裏戸かな

11/12 熊穴に入りてそぼつく山雨かな

11/13 荒れに荒る玄界灘や博多場所

11/14 子の屍いだく野猿や冬の月

11/15 おでん屋の灯に引力のありにけり

11/16 月日疾く逝きふたたびの枯野宿

11/17 子守唄聞かすや夜着をひき寄せて

11/18 牡蠣殻を捨てむと見れば七色に

11/19 冬の雲マリアの像に翳させり

11/20 人寝ねしあとの郷曲枯木星

11/21 沢庵漬ほどよき風を婆が読む

11/22 小雪や峡のひと日の足早に

11/23 冬帽の翳りある眼をかくしけり

11/24 ものの怪のつつむ草の戸牡丹鍋

11/25 冬耕の凹田遅々たる影二つ

11/26 蒼天をたまはる一日干菜吊る

11/27 木菟の呼ぶ闇の王国ひそとあり

11/28 舷梯を革ジャケットの駆けのぼる

11/29 潮騒のやまぬ浦宿置炬燵

11/30 枝打の鉈音峡に谺せり
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

幢舟

  • Author:幢舟
  • 写真と俳句のコラボレーション

最近の記事

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

右サイドメニュー

ブログ内検索