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水無月の句綴り

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6/1   陶枕に覚めて山河の墨絵めく

6/2   昼月のただ麗郎と鵤(いかる)鳴く

6/3   寝冷え子の夢か手足の躍りだす

6/4   人絶えし刻へ投網を渡守

6/5   そよと吹く風のゆかしき芒種かな

6/6   まくなぎに好かれ無数の目に射られ

6/7   産土の神の聲なる田植唄

6/8   出目金や泪の数を計りかね

6/9   初鮎や瀬音ゆたかな峡の里

6/10  甲州の空をもろとも袋掛

6/11  なげ棄てしパセリを鶏が突きをり

6/12  箱眼鏡異界の王のごと覗く

6/13  水喧嘩にはかに雨の降りだせり

6/14  芭蕉布や織機の音のいよ古りて

6/15  行く方の闇をぐらりと牛蛙

6/16  太古へと靡く遺伝子はたた神

6/17  夏風邪の身をもて余す夜の底

6/18  子烏のすでに烏の眼で鳴けり

6/19  まだ尻の青き実梅を打ち落す

6/20  塗り終へし畔をぬるりと梅雨鯰

6/21  雨音に目覚むる夏至の日なりけり

6/22  父母の馴れ初め知らず柿の花

6/23  語り部の時になみだを藺座布団

6/24  追憶の母に似たるや白日傘

6/25  飢餓の世のありし大和や花南瓜

6/26  ゆき会ひの刻をしとどに五月雨

6/27  葛切や信太の森を尋ね来て

6/28  己の影に星の欠けらや麦藁帽

6/29  梅天を舐めてかなしき麒麟の眼

6/30  猛き鵜の女鵜匠を急かせをり




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